ロシアがウクライナに侵攻してすぐに黒川祐次『物語 ウクライナの歴史―ヨーロッパ最後の大国 (中公新書)』を読みました。その時はこの戦争はすぐに終結するものだと思い込んでいました。
ところが悲惨な戦争は続きます。西崎 文子 他『紛争・対立・暴力――世界の地域から考える (岩波ジュニア新書 〈知の航海〉シリーズ)』を読み終えました。
次にWW2以降の世界構造の変遷とロシアという国の実態を掴もうと河東 哲夫『意味が解体する世界へ 一外交官の考察』を読みます。
ウクライナの徹底抗戦は続きます。
もともと、ブラック上司に仕えたプロフェッショナルの仕事ぶりに興味があって買っていたジェフリー ロバーツ『スターリンの将軍 ジューコフ』に手をつけました。1ヶ月以上かかりました。
ところがまだ凄惨な戦争は終わりません。
とうとう、R.J.ラムル『中国の民衆殺戮 義和団事変から天安門事件までのジェノサイドと大量殺戮 』に手をつけるところまできました。スターリンがウクライナに対して敷いた農業集団化がきっかけで起きた大飢饉「ホロドモール」で亡くなったウクライナ人は300万〜600万人と言われています。この歴史を知らずにウクライナ指導部に対して「民衆の命のために降伏すべき」論を展開するのは愚の骨頂です。
ところがですよ、日本軍が中国で行ったジェノサイドの犠牲者は400万人です。400万人の民間人を殺したんですよ!民間人400万人!!
第二次世界大戦中の日本軍人の戦死者の倍近い民間人を中国で殺戮した歴史をちゃんと頭に置いて日頃のニュースを見ていますか?
とんでもないクソ国家に我々は住んでいて、しかも権力者達は復古主義でいつぞやの専制体制に恋焦がれているわけです。端的に言って狂っていますからね、あいつら。