ろぐの垂れ流し

LOVE定額の相手に着信拒否されたことあるか?!

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『ザ・ファブル』江口カン 監督、岡田准一 主演

酷評が目についていたので映画版はスルーしていたのですが、コミック原作がとても気に入っているので映画版を鑑賞してみました。 これ、過小評価だと思います。面白かったです。前半のところで「命とは」の問答を安田顕と岡田准一でやりとりする大事なシーン…

角幡唯介 著『極夜行』文藝春秋

さすがの面白さでした。 著者本人がやり遂げた極地探検が桁外れな題材なのでそれはもう面白いに決まっています。しかもその探検家は元新聞記者で読ませる文章を書くものだから極上探検紀行になっています。クーラーの効いた部屋でアルコール片手に極寒の極地…

『未来からの遺言 -ある被爆者体験の伝記-』伊藤明彦 著、岩波現代文庫

凄い読後感の本です。 8月6日のあれやこれやで思うところがあり、2012年に復刊されるもすでにプレミア価格(定価920円→Amazon新品3,726円)になっているこの本を取り寄せ、昨日と今日で読み終えました。なんとか8月9日に間に合いました。 今まで太平洋戦争に…

タサン志麻 著『ちょっとフレンチなおうち仕事』ワニブックス

予約の取れない伝説の家政婦タサン志麻さんの本。テレビによく出ているみたいですね。僕はまったく知りませんでした。文化放送のラジオに出演されていたのを聴いて初めて知りました。 「ほぼ塩だけで味を決めるフランスの家庭料理」「フランス料理の基本は『…

増田 薫 著『いつか中華屋でチャーハンを』スタンド・ブックス

玉袋筋太郎もマキタスポーツもファンである自分が中華が嫌いなわけがない。 TBSラジオ「ライムスター宇多丸 アフター6ジャンクション」で取り上げらたことで知りまして本作を買って読んでみました。中華屋さんでチャーハンやラーメン以外の亜流メニューを食…

堀江敏幸・角田光代 著『私的読食録』プレジデント社

雑誌『dancyu』に連載されていたらしい食べ物にまつわる文芸作品の書評プラスエッセイ100回分のおまとめです。 あいにく堀江敏幸・角田光代両名の作品はひとつも読んでいませんが、さすが作家の引き出しは凄いなと感じる内容でした。見開きで連載1回分、1作…

吉村昭 著『白い航路(上・下)』講談社文庫 新装版

私が故郷の宮崎県出身のヒーローとしているのが安井息軒、上杉鷹山、小村寿太郎、高木兼寛の4人なのですが、吉村昭先生がそのうち二人、小村寿太郎『ポーツマスの旗』、高木兼寛『白い航路』を上梓されているのがなんとも誇らしい気持ちです。 高木兼寛を題…