予約の取れない伝説の家政婦タサン志麻さんの本。テレビによく出ているみたいですね。僕はまったく知りませんでした。文化放送のラジオに出演されていたのを聴いて初めて知りました。
「ほぼ塩だけで味を決めるフランスの家庭料理」「フランス料理の基本は『放置』」なんていうコメントが聞こえたのでフランス料理の入門書として買ったのですが、ほとんどは古民家を舞台にしたライフスタイルや質実剛健・ミニマリズムを良しとした道具の話でした。
・道具は少なければ少ないほど料理は上達する。洗い物が減って負担が減る。
・包丁はほとんどペティナイフで済ませる。
・調理はほとんど菜箸で済ませる。すぐに洗えるから。
・台所は狭いほうがいい。移動の少ないコクピットであるべき。
なんていう、たくさんのご家庭の台所で仕事をしてきた彼女ならではの切り口で、家事仕事の「ハードルを下げる」ことが逆にかっこいいと思えてくる内容は素敵だなと思います。