おいおい、すげぇなこれ。
この映画、脚本のピークが何回来んねんってくらい波状攻撃で盛り上がる。結構疲れたところで半分も終わっていないから、Uボートクラスの長尺かと勘違いするくらい。
そして最後は人情落ちのようなギャグのような、精緻な脚本に技巧的な演出を散りばめた上での「破綻」。
恐ろしい、韓国の監督、恐ろしい。
商業映画にしてこの不道徳極まりないカタルシス。
私は日本人として、同じアジア人の恐ろしく価値観の異なる世界をパラレルSFを観るように楽しんでいますが、本国のみなさんはどんな風にこの映画を鑑賞するのか、少し興味があります。
さてさて、役者の話をするとチェ・ミンシクってやっぱりただ者じゃないのね。体位は後背位が好き(「悪魔を見た」)ってことで。汚れやるにしてもハラの座り方が違うわ。
最後になりましたが、先クールのTVドラマで唯一自分が注目したドラマ『監獄のお姫さま』(TBSテレビ)の設定や絵があまりにも本作品の露骨なコピーだったことに気付いて本当に残念な気持ちになりました。
今や日本人が一番食べてる漬けもんは「キムチ」です。
私はキムチを発明して、こんなすげぇ映画撮る韓国人とはもう少し仲良くした方が教わる事も多いように思いました。