監督:スコット・クーパー
出演:クリスチャン・ベイル、ウディ・ハレルソン
ケイシー・アフレック、フォレスト・ウィテカー
ウィレム・デフォー、ゾーイ・サルダナ
サム・シェパード
随分前に観たのですが、妙に痛い心の引っ掻き傷のようなものを残した映画です。この映画がどれだけオフィシャルに『ディア・ハンター』へオマージュを捧げているものなのか分かっていないのですけど、製鉄所、鹿撃ち、退役軍人のトラウマ、アメリカの闇、たくさんの共通するテーマがベトナムからイラクへと時代を変えて扱われています。
おそらくそれは、アメリカ人の儀式なのでしょうね。
娯楽作品としての戦争映画にも素晴らしい作品はたくさんありますが、ハンバーガーヒルやフルメタル、ジャーヘッドにシンレッドライン、そういった系譜の映画というのは、おそらくこれからも戦争をやり続けないといけない国に生きる人間に必要な苦い薬なんだと思います。
さて、この作品ですが、とにもかくにも出演陣が素晴らしい。
私は、クリスチャン・ベイルが本当に好きです。『アメリカン・サイコ』を観た時にこんなに美しい人がいるんだといっぺんに惚れてしまいました。
『ノー・カントリー』のウディ・ハレルソンも大好きですが、本作の彼はいい! すげーこえーです!!プライベートでも得体の知れない人のようですが、深い深い暴力の闇を表現できる希有な俳優ですね。
ケイシー! いいぞケイシー・アフレック!!
不覚にも『キラー・インサイド・ミー』では彼の演技がトラウマになるほど恐怖を覚えた私、その後『リターン・トゥー・マイ・ラヴ
LONESOME JIM』のゆるーい役で完全にヤラれました。本作ではTBSドラマ『半沢直樹』の近藤(滝藤賢一)のような追い詰められ方をしていてまことに宜しい。
そして『ニューローズホテル』から個人的にお見かけしていなかったウィレム・デフォー! 僕はなぜだかジェレミー・アイアンズか彼が出ている映画ってすごくテンション上がるんですけど変態ですかね? 本作でもキモイ! そしてほぼ本線に絡まない! すげぇ役者だ!!
フォレスト・ウィテカーはいつも通りなので省略(好きですよ!)
最後はゾーイ・サルダナ。うわー綺麗だわ、この人。サンディー・ニュートンも好きだったけど、この人も綺麗。ウィテカーはしょったのはちょっとした焼きもちだったのかも。
そんなわけで、アメリカの田舎のドタバタ。すげぇ役者達のおかけげですげぇ映画になっています。
大好き、この映画。
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