いやーー、いいっすね、コレ!!
私は昭和51年生まれ。
時代劇と言えば「必殺」と「鬼平」しか知らない世代。
(水戸黄門はおいておいて)
映画と言えばクロサワを必死こいて追いかけていた時代劇ロスジェネ代表です。
とは言え、なんだかんだで『13人の刺客』を手放しで楽しめるレザボア世代でもあります。
そう、時代劇の定型を知らないだけに楽しみ方も自由。
『大菩薩峠』も『椿十三郎』も大好きだけども、近頃の時代劇、いいじゃないですか。
まず、『たそがれ清兵衛』が良かった!!『壬生義士伝』泣いた!!!
『必死剣鳥刺し』・・・うん、まぁ良かった。などなど。
っつーことで、時代劇ヌーベルヴァーグの初期作品を観ようと思いまして、『どら平太』を観ました。
すげーですよ。この映画。
骨格のしっかりした映画って、こういう作品のことを言うのですね。
ザッツ・ジャパニーズ・ハードボイルド。
エリートと放蕩サラリーマンの間。
役所さん、輝いていました。
菅原先輩の凄みも相まって小平太のキャラが際立つ脚本。
なんせ、市川崑監督の経験値から来る精緻さ。
隙の無さをもの凄く感じる映画でした。
浅野ゆう子さん、着物をたたんで風呂敷に詰めるシーンの所作の美しさに感動しました。
今、すげー酔ってます。