監督: スティーヴン・フリアーズ
原作:ニック・ホーンビィ
脚本:D・V・デヴィンセンティス
スティーヴ・ピンク
スコット・ローゼンバーグ
出演:ジョン・キューザック
ジョエル・カーター
サラ・ギルバート
イーベン・ヤイレ
トッド・ルイーソ
ナターシャ・グレグソン・ワグナー
スージー・キューザック
ディック・キューザック
僕が観た映画の中で、男のわがままを最高に格好良く描いたのが『グラン・ブルー』で、最高に哀しく描いたのが『ダメージ』。
そして、最高に愛くるしく描いたのがこの映画だと思う。
「感情移入」というのは映画を楽しむ上で欠かせない要素だと思うけども、自分にとってまさしくこの映画は、自分の「オトコ」についての許しを与えられた思い出の映画です。
『ギター弾きの恋』で思いっきり平手打ちを食らったとしたら、この映画ではそっと肩を叩かれたような。
ジョン・キューザックなら許せる、そういう一面も大きいことは確か。
でもやっぱりオトコってしょうもなくて、情けなくて、ずるくて、バカなんですよね。
女性はこの映画を観てどういう感想を持つのでしょうか?
むかーしむかし、4年間付き合ってた恋人にフラれ(自分が悪かったんですが)、ひととおりの自暴自棄と躁鬱を通り過ぎたあと、この映画に出会いました。
酒に酔って一切合切の手紙や写真を燃やしたりしてしまったあとにフとよぎる疑問。
「なんで自分はいつも女の子に振られる?」。
そんな悶々とした日々にこの映画を観て、胃薬を飲んだ時みたいにすっきりしたりして。
「な~んだ、誰にでも起こることなんだ・・・」
劇中ではハッピーエンドで幕は下り、自分は相変わらず悲喜交々だけれども、自分の中に起こったいくつもの心の動きをロブが代弁してくれて、本当に自分は救われた。
自己嫌悪も今のうちに。
大事なことは早めに思い出す努力を。
「恋愛は非日常を希求し、愛情は日常に真価を見出す」
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