監督: ジェレミー・ソルニエ
出演: メイコン・ブレア、デヴィン・ラトレイ、エイミー・ハーグリーヴス
ケヴィン・コラック、イヴ・プラム、デヴィッド・トンプソン
僕はいつも映画を良いとか悪いとかで語らないようにしています。
そりゃさすがに雑な映画や商業主義的な映画に批判的な事もまれに言いますが、僕の間尺はいつだって「好きか/嫌いか」。
でも久しぶりに「好き」だって言えない映画を観てしまいました。
『ファーゴ』も『ノー・カントリー』も熱狂的に「好き!!」と言えます。
だけどこれは・・・。
振り返れば『エレファント』や『アメリカン・ヒストリー・X』を「良い映画だよね」なんて通ぶっていた自分が本当に恥ずかしいです。『ボーリング・フォー・コロンバイン』だったら「こんな銃社会
、ダメだよね~」って言えるんです・・・。だけどこれは、善人面の善人が、みじんの邪悪さを感じさせずに殺された以上に殺すわけですよ。そこに鑑賞者の感情移入も狙いながら・・・。分かりやすい反戦や銃社会批判のプロパガンダのほうがよっぽど楽しめます。褒め言葉ですが・・・ほんっとうに気持ちの悪い映画でした。テーマ以外の作りがものすごく良いだけに評しようがないです。
思い出してみると、『プリズナーズ』の気持ち悪い脚本を巻き込まれ型でステルスに仕掛けられた印象。
それと敵役側の家族が『アニマル・キングダム』を彷彿させて仕方がなくって。
特に年配女性のあの雰囲気って典型なのでしょうか・・・?
『フローズン・リバー』のイントロでメリッサ・レオが、崩れたメイクでタバコをふかし、やさぐれた雰囲気を出しながらも鑑賞者をグッと引き寄せたあの意志の強さとは対局のあのだらしなさというか・・・。
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