監督: アレクサンダー・ペイン
原作: レックス・ピケット
脚本: アレクサンダー・ペイン 、ジム・テイラー
出演: ポール・ジアマッティ マイルス
トーマス・ヘイデン・チャーチ ジャック
ヴァージニア・マドセン マヤ
サンドラ・オー ステファニー
メアリールイーズ・バーク マイルズの母
ジェシカ・ヘクト ヴィクトリア
あなたがオトコで、酒好きで、旅好きなら、この映画は必見です。
あなたがオンナで、知的で、愛情豊かな女性を目指しているなら、この映画は必見です。
ワイン好きで、女性に不器用で、人生落ち目なダメ男と、ただの酒好きで、女性にだらしなく、結婚を一週間後に控えたダメ男が、カリフォルニアのワイナリー巡りで繰り広げる、バカバカしくて、キュートで切なくて、そしてハッピーなロードムービー。
主人公二人の対比が、ワインと女性に対する態度、もしくは哲学の比喩になってて非常に興味深かった。
でも、講釈ぶったところは全然無くて、ワインの知識なんてまるでなくても素直に楽しめて、そして「ワインってステキな飲み物なんだな」って思える映画です。
まるで街場のバーで飲んでるようなジャズ・サントラも◎。
アメリカ映画にめずらしい、「間」のある笑いも良し。
ちゃんと二日酔いになってる主人公達も愛らしい。
そして、40も過ぎて、人生に悩んでジタバタしてる様が親近感があってすごくいいのです。
ボクが映画を好きになる理由の一つが、劇中に、ダメ男の存在理由もしくは希望を見出せること。
お酒と愛があれば、ステキな人生が送れる、そう勇気付けられる映画。
もしあなたがダメ男だとしても。