ウインターズ・ボーン - ろぐの垂れ流し

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　　　　ジョン・ホークス　　　　　　ティアドロップ・ドリー

　　　　シェリル・リー　　　　　　　エイプリル

主人公リーが、酒もタバコも薬もやらないとういだけで、これは立派なハードボイルドだ！

久しぶりに「強い」映画を観て満足感に包まれた。

例えば『トゥルーグリッド』の鑑賞後のような。

タイトルがキーワードとなる湖上でのシーンは確かに印象的だが、そこまでのシーケンスで、「男たち、女たち」の対比での、荒くれた男たちに囲まれ、彼らを支え生きている女たちの連帯感というか、運命共同の強い使命感のようなものが感じられ、そこが印象的だった。

それは主人公リーとティアドロップとの「身内的」な寄り添うような愛情ではない。

厳しい自然で暮らす中で、生きていくうえの知恵として作り出した不合理なほど冷徹なルール。

彼女が大人の女性たちに支えられ「ウインターズボーン」をその手で掴むという行為は、それを作り出した人間社会（大人の世界）へ主人公が一歩足を踏み入れたのだというメッセージたど感じられた。

ティアドロップ役のジョン・ホークスは間違いなく格好いいが、主役を張っているジェニファー・ローレンスの強い視線に、とにかく拍手の一本です。