メランコリア - ろぐの垂れ流し

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ブラディ・コーベットティム

キャメロン・スパーレオ

私のラース・フォン・トリアー初体験映画。食わず嫌い全快だったので、なんとかこの映画から始めてみようと・・・。

ひとまずの選択は正解だったたらしいです。

鑑賞後に極端な人間嫌いや厭世観という症状は今のところ出ていないので（笑）

映画には、感情的に受け入れがたいがひどく魅力的な映画というものがありますが、僕にとってはまさしくこの映画がそのタイプ。

映画の進行に沿って、とにかく不安・不安・不安・・・・・。

サディスティックなラース監督の術中にはまり、まるで身動きの取れないようにソファーに縛り付けられて、冷たい鈍痛の走る往復ビンタを受けているよう！

いやー、キツかった。

この監督、大嫌いだけど凄い！！！

イントロで高解像度映像のスローモーションで美しさと主題を印象付けさせて、劇中では手持ちカメラと速いテンポのカット割りと絵で観客の精神を揺さぶっていく。

上手いなぁ。

だって、役者にこれ以上無いってくらい繊細で濃密な演技をさせておいて、そのうえ映像と音楽が素晴らしいなんて、映画ファン冥利につきるじゃないですか。

キルスティン・ダンストをここまで追い込められる、っていうかそれやって許される監督もこの人しかいないでしょうし。