『コンスタンティン』
監督:フランシス・ローレンス
出演:
キアヌ・リーヴス ジョン・コンスタンティン
レイチェル・ワイズ アンジェラ・ドッドソン
/イザベル・ドッドソン
シャイア・ラブーフ チャズ
ジャイモン・フンスー パパ・ミッドナイト
マックス・ベイカー ビーマン
プルイット・テイラー・ヴィンス ヘネシー神父
ティルダ・スウィントン 天使ガブリエル(ハーフ・ブリード)
ギャヴィン・ロズデイル バルサザール(ハーフ・ブリード)
ピーター・ストーメア サタン(ルシファー)
久しぶりに再観しました。
いやー、やっぱり面白い!
冒頭の車との衝突シーンから衝撃だし、たたみかけるようなキアヌの悪魔払いのシーンが漫画チックで格好良い!
それにしてもこの映画の世界観は完成されています。
ティルダ・スィントン演じるガブリエルの高慢さと独善さは本当に鼻につくし、ラスト間際のキアヌにイテこまされた瞬間のあの表情は最高!
そしてピーター・ストーメアのサタンが怖い!キモイ!!
足下の演出なんかも素晴らしい。セリフがとても人間臭いし。
ガブリエルがびしっとダークスーツを着ていて、サタンが純白のジャケット・パンツを着ているなんて衣装のアイデアも、既成概念からは逆転させつつストーリーと世界観に奥行きを持たせて大成功していると思います。
それと、『欲望のバージニア』で子犬っぽかったシャイア・ラブーフが相変わらず子犬でした。
最後に、僕はレイチェル・ワイズがあまり好みではないようです。
『欲望のバージニア / LAWLESS』(2012)
監督:ジョン・ヒルコート
出演:シャイア・ラブーフ、トム・ハーディ
ゲイリー・オールドマン、ミア・ワシコウスカ
ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク
ガイ・ピアース、デイン・デハーン
いやー良かった!
何が良いってガイ・ピアース。この映画はガイ・ピアースの映画です。神経質なサイコで残酷卑劣。密造者を裸にしてアッついコールタール被せて固めて人んちの軒先に置いていくなんて最低です。髪型も最低です。眉も無いから顔なんて麿です。女好きで下衆のくせに女性蔑視と人種差別全開。それをまぁ楽しそうに演ってること・・・。
L・Aの時の彼はどこに行ったんだ? ってなくらい。
自信もってこの役を受けられるガイは脂乗りきっていますねぇ。
そして、ジェシカ・チャステインが良いのです!
僕は『ゼロ・ダーク・サーティー』で惚れてしまったのです。
ミワもいいけどジェシカの熟女の魅力にはかないませんわ!
正直言って、彼女に好意を寄せられて、あそこまで距離をキープできるトム・ハーディーは男らしさを通り越してちょっとあれなんじゃねーかと途中まで心配しておりました。
それとですね、この映画に出てくるクラシック・カー。
素晴らしいですね。
撮影のためとはいえ、あんなに全開で走らせて・・・。
アメリカ映画は懐が深いぜ!!
映画『欲望のバージニア / LAWLESS』(2012)
『ファーナス/訣別の朝 OUT OF THE FURNACE』(2013)
監督:スコット・クーパー
出演:クリスチャン・ベイル、ウディ・ハレルソン
ケイシー・アフレック、フォレスト・ウィテカー
ウィレム・デフォー、ゾーイ・サルダナ
サム・シェパード
随分前に観たのですが、妙に痛い心の引っ掻き傷のようなものを残した映画です。この映画がどれだけオフィシャルに『ディア・ハンター』へオマージュを捧げているものなのか分かっていないのですけど、製鉄所、鹿撃ち、退役軍人のトラウマ、アメリカの闇、たくさんの共通するテーマがベトナムからイラクへと時代を変えて扱われています。
おそらくそれは、アメリカ人の儀式なのでしょうね。
娯楽作品としての戦争映画にも素晴らしい作品はたくさんありますが、ハンバーガーヒルやフルメタル、ジャーヘッドにシンレッドライン、そういった系譜の映画というのは、おそらくこれからも戦争をやり続けないといけない国に生きる人間に必要な苦い薬なんだと思います。
さて、この作品ですが、とにもかくにも出演陣が素晴らしい。
私は、クリスチャン・ベイルが本当に好きです。『アメリカン・サイコ』を観た時にこんなに美しい人がいるんだといっぺんに惚れてしまいました。
『ノー・カントリー』のウディ・ハレルソンも大好きですが、本作の彼はいい! すげーこえーです!!プライベートでも得体の知れない人のようですが、深い深い暴力の闇を表現できる希有な俳優ですね。
ケイシー! いいぞケイシー・アフレック!!
不覚にも『キラー・インサイド・ミー』では彼の演技がトラウマになるほど恐怖を覚えた私、その後『リターン・トゥー・マイ・ラヴ
LONESOME JIM』のゆるーい役で完全にヤラれました。本作ではTBSドラマ『半沢直樹』の近藤(滝藤賢一)のような追い詰められ方をしていてまことに宜しい。
そして『ニューローズホテル』から個人的にお見かけしていなかったウィレム・デフォー! 僕はなぜだかジェレミー・アイアンズか彼が出ている映画ってすごくテンション上がるんですけど変態ですかね? 本作でもキモイ! そしてほぼ本線に絡まない! すげぇ役者だ!!
フォレスト・ウィテカーはいつも通りなので省略(好きですよ!)
最後はゾーイ・サルダナ。うわー綺麗だわ、この人。サンディー・ニュートンも好きだったけど、この人も綺麗。ウィテカーはしょったのはちょっとした焼きもちだったのかも。
そんなわけで、アメリカの田舎のドタバタ。すげぇ役者達のおかけげですげぇ映画になっています。
大好き、この映画。
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『コロンビアーナ / COLOMBIANA 』(アメリカ/フランス 2011)
監督: オリヴィエ・メガトン
製作: リュック・ベッソン
出演: ゾーイ・サルダナ カトレア
ジョルディ・モリャ マルコ
レニー・ジェームズ ロス
アマンドラ・ステンバーグ カトレア(9歳)
想像の3倍は良かったです!
正直言ってリュック・ベッソンが絡んだ映画に対する色眼鏡は相当なものなので、おもったほど酷くなかったので安心しました。
主演のゾーイ・サルダナが素直に美しいです。これはいい。スタイルもいいし胸が大きすぎないのがとてもいい。綺麗な瞳と太股は最高。
だけどその他が本当に印象に残らない・・・。
脇役は存在感ないし、アクションや銃器ギミックの印象に残るシーンもあまりないし。サメのCGなんか無い方がマシでしょう。
アンヌ・パリローにステアーAUGをトイレで構えさせて正体を隠している恋人のジャン=ユーグ・アングラードとの扉越しの掛け合いで、恋と仕事の葛藤を数秒間で演出しきるあの緊迫感や、「マチルダからのプレゼントだ・・・」のジャン・レノのセリフのあとのゲイリーの痛快な捨て台詞を引き出すあの小道具・・・そういうのが無いんですよね~。
判定:『エージェント・マロリー』の勝ち!!
『複製された男 / ENEMY』(カナダ/スペイン 2013) 映画・MOVIE
監督: ドゥニ・ヴィルヌーヴ
原作: ジョゼ・サラマーゴ 『複製された男』(彩流社刊)
出演: ジェイク・ギレンホール アダム/アンソニー
メラニー・ロラン メアリー
サラ・ガドン ヘレン
なんか人気ないですね~。
不条理小説を不条理に映画にしたら、やっぱり受けないんでしょうかね?
『プリズナーズ』が好きすぎて追いかけで観ました。ご想像の通りサスペンスプロットを期待して観ました。
逆にそれが良かったのか・・・ストーリーが立ち上がる前の例の映像で完全に迷子になり、カナダの集合住宅の気持ち悪いロングショット(『ありふれた事件』以来とても苦手)もあり、得体の知れない不安と収まりの悪い世界観に終始酔いしれて、十分楽しめました。
とにかくサラ・ガドンとメラニー・ロランが美しいです。そこがまた、この映画のテーマのひとつであろう男のゲスさを十分に自覚させてくれて心地よかったです。
『渦』は未見ですが、『灼熱の魂』『プリズナース』と大ファンのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。次も趣味に走るのか、ちょっとは興業を意識するのか、撮る作品が楽しみ。その前に『ボーダーライン』観なきゃ。
『ランブルフィッシュ / RUMBLE FISH』(1983 アメリカ) 映画・MOVIE
監督:フランシス・フォード・コッポラ
原作:S・E・ヒントン
出演:マット・ディロン 、ミッキー・ローク、ダイアン・レイン
デニス・ホッパー、ダイアナ・スカーウィッド、ヴィンセント・スパーノ
ニコラス・ケイジ、クリストファー・ペン
ようやく観ました。バイク乗りのくせに(今は乗っていませんが)ずっと観ていなかったんですよね。まぁ観たらバイクなんて舞台設定以外ではちょろっと出てくるくらいですけど。
自分にとってバイクがもっと印象的なの『天使の涙』で金城武がミシェル・リーを乗せてトンネルの中を疾走するシーンとか、 レオス・カラックス『汚れた血』とかですね。
まぁバイクは置いておいて・・・とにかくミッキー・ロークが美しい!ブラコンを脚本の軸にするんだったらこんだけ格好いい俳優じゃないといけません!この当時、コッポラ監督に声をかけられた俳優陣は、やっぱりエリートだったんでしょう。
それと、若かりし頃のコッポラ監督の痛いくらい尖ったカメラの使い方が印象的でした。彼は映画人として現役時代のバイクボーイ、もしくは作中のマット・ディロンみたいにツッパリたかったんでしょうね。カメラも好きな自分からすると本当に興味深い絵がたくさんありました。
最後に、デニス・ホッパーが凄すぎます。昔から得体の知れないおじさんだ。一番印象に残りました。
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