エクストリームスポーツに人生を捧げている人間のひたむきさや真摯な姿はもちろん感動を呼ぶのだけど、それ以上に私にはその危うさや狂気に強く惹かれます。でも、主人公の二人のクライマーはとっても健全で笑顔の絶えない好青年。非常に魅力的な人物でした。
タイトルにあるThe Dawn Wallというのは朝日がまっさきに当たるところからつけられた垂直のエリア。それまで難攻不落で誰も攻略したことのないそのエリアに取り憑かれて、6年かけてルート開拓をするのです。
そしていざアタックが始まれば19日間ものあいだ壁に張り付いたまま過ごす・・・一体何が楽しいのやら・・・。
クライマー二人の人生ドラマや家族ドラマも盛り込まれていて、導入部からかなり辛いエピソードから始まるのですが、それが物語の芯となります。が、ラスト、そんなオチで回収されるとは!!