【監督】 ドゥニ・ヴィルヌーヴ
【出演】 ルブナ・アザバル ナワル・マルワン
メリッサ・デゾルモー=プーラン:ジャンヌ・マルワン
マキシム・ゴーデット:シモン・マルワン
レミー・ジラール:公証人ジャン・ルベル
これは傑作!!
レバノンが舞台。レバノンはシリアの西、イスラエルの北。もとから宗教的なマイノリティが多かった土地の内戦が舞台設定。
非常に重く、デリケートな題材を扱った作品。
主題に関しては、語る言葉もありません。
「怒りの連鎖を終わらせることができた」というメッセージで救われはするが、その「連鎖」の元凶自体があらゆる意味で「内包」されていたものだという壮絶すぎる結末にただただ打ちのめされる。
映画としてはサスペンスの構成が秀逸。
ほったらかし系のラストも好み。