ろぐの垂れ流し

LOVE定額の相手に着信拒否されたことあるか?!

映画『ザ・ランドロマット』(Netflixオリジナル)

監督スティーヴン・ソダーバーグ 出演メリル・ストリープ、ゲイリー・オールドマン、アントニオ・バンデラス なんちゅー贅沢なことを配信専用でやるんだよ、ネトフリ・・・。 邦題タイトルには「パナマ文書流出」が付いていますけど、そこはオマケみたいなも…

映画『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』ジョン・クラシンスキー監督、エミリー・ブラント主演

【ネタバレ、ネガティブコメント有り】 好きな映画です。悪くはないと思います。 だけどね・・・やおらスピーカーのAC電源ケーブルを「ぶらぶらしてたらこれからの絵的に邪魔だから!」と言わんばかりにニッパーでバチンと切っただけで電源要らずのポータブ…

映画『タレンタイム~優しい歌』ヤスミン・アフマド監督

マレーシア映画です。参加している映画グループでオススメされていたので鑑賞したのですが、素晴らしかった!噂通りの美しい映画です。 マレーシアが舞台ですが、まったりとした異国情緒を押す映画ではありません(私はもともとその先入観を持ってしまってい…

映画『空白』吉田恵輔 監督・脚本、古田新太、松坂桃李 主演

【あらすじ】はじまりは、娘の万引き未遂だった―。ある日突然、まだ中学生の少女が死んでしまった。スーパーで万引きしようとしたところを店長に見つかり、追いかけられた末に車に轢かれたというのだ。娘のことなど無関心だった少女の父親は、せめて彼女の無…

ボストン・テラン著『音もなく少女は』文春文庫

9月30日時点で私の2021年文芸作品ナンバー1です(たいして数は読んでおりませんのに恐縮ですが)。いやはや・・・震えました。そしてほぼ一ヶ月と読み終えるまでの時間はとても長くかかりました(ボリューム自体は文庫版480ページです)。数ページをめくるご…

映画『ベイビーわるきゅーれ』阪元裕吾 監督

池袋シネマ・ロサにて口コミで盛り上がっている『ベイビーわるきゅーれ』を鑑賞しました。最近はすっかり引きこもっていたのと、前回スクリーンで鑑賞した『The Lighthouse』が辛過ぎて久しぶりの劇場になりましたが、評判通り満足度高い! いやー、面白かっ…

映画『デッド・ドント・ダイ』ジム・ジャームッシュ監督

Amazonプライムで鑑賞しました。 とてもじゃないですけど素直に丸呑みできる脚本じゃないです。キャスティングを決めてからそれぞれの俳優にあて書きしたようなストーリー。不条理とも破綻とも言えないよく分からない味わいでした。 映画として、脚本として…

映画『ザ・ファブル』江口カン 監督、岡田准一 主演

酷評が目についていたので映画版はスルーしていたのですが、コミック原作がとても気に入っているので映画版を鑑賞してみました。 これ、過小評価だと思います。面白かったです。前半のところで「命とは」の問答を安田顕と岡田准一でやりとりする大事なシーン…

角幡唯介 著『極夜行』文藝春秋

さすがの面白さでした。 著者本人がやり遂げた極地探検が桁外れな題材なのでそれはもう面白いに決まっています。しかもその探検家は元新聞記者で読ませる文章を書くものだから極上探検紀行になっています。クーラーの効いた部屋でアルコール片手に極寒の極地…

『未来からの遺言 -ある被爆者体験の伝記-』伊藤明彦 著、岩波現代文庫

凄い読後感の本です。 8月6日のあれやこれやで思うところがあり、2012年に復刊されるもすでにプレミア価格(定価920円→Amazon新品3,726円)になっているこの本を取り寄せ、昨日と今日で読み終えました。なんとか8月9日に間に合いました。 今まで太平洋戦争に…

タサン志麻 著『ちょっとフレンチなおうち仕事』ワニブックス

予約の取れない伝説の家政婦タサン志麻さんの本。テレビによく出ているみたいですね。僕はまったく知りませんでした。文化放送のラジオに出演されていたのを聴いて初めて知りました。 「ほぼ塩だけで味を決めるフランスの家庭料理」「フランス料理の基本は『…

増田 薫 著『いつか中華屋でチャーハンを』スタンド・ブックス

玉袋筋太郎もマキタスポーツもファンである自分が中華が嫌いなわけがない。 TBSラジオ「ライムスター宇多丸 アフター6ジャンクション」で取り上げらたことで知りまして本作を買って読んでみました。中華屋さんでチャーハンやラーメン以外の亜流メニューを食…

堀江敏幸・角田光代 著『私的読食録』プレジデント社

雑誌『dancyu』に連載されていたらしい食べ物にまつわる文芸作品の書評プラスエッセイ100回分のおまとめです。 あいにく堀江敏幸・角田光代両名の作品はひとつも読んでいませんが、さすが作家の引き出しは凄いなと感じる内容でした。見開きで連載1回分、1作…

吉村昭 著『白い航路(上・下)』講談社文庫 新装版

私が故郷の宮崎県出身のヒーローとしているのが安井息軒、上杉鷹山、小村寿太郎、高木兼寛の4人なのですが、吉村昭先生がそのうち二人、小村寿太郎『ポーツマスの旗』、高木兼寛『白い航路』を上梓されているのがなんとも誇らしい気持ちです。 高木兼寛を題…

チャック・パラニューク著『ファイト・クラブ』

デヴィッド・フィンチャー監督の映画版が良すぎて原作小説は全くケアしていなかったのですが、これがどうも米国文学の「新しい古典」と評されているらしいことを聞き及び、ブレット・イーストン・エリス著『アメリカン・サイコ』と同じタイミングで購入して…

映画『THE LIGHTHOUSE』ロバート・エガース監督

映画に殺されるかと思った・・・ 『THE LIGHTHOUSE』ロバート・エガース監督、ロバート・パティソン、ウィレム・デフォー主演 二日前の日曜日に観てきたのですが、ダメージが大きすぎて触れる気にもなれなかった映画です。興味本位で観るもんじゃないですね…

森鴎外『舞姫』

想像以上の男のクズの話でした。男前だろうと頭よかろうと、「こんおとこはすかん!(宮崎弁)」。金原ひとみに言わせると「オートフィクション」なんでしょうね、森鴎外の半自伝的小説。 主人公である太田豊太郎のドイツ人女性エリス(設定は未成年)の扱い…

高橋ユキ 著『つけびの村』(晶文社)

TBSラジオ製作のオーディオムービー『つけびの村』の原作がノンフィクションと知って読んでみました。 2013年7月21日、山口県周南市の山間にある限界集落で保見光成(事件当時63歳)が起こした、集落住民12人のうち5人が殺害された連続放火殺人事件を扱って…

長谷部恭男『憲法とは何か』岩波新書

もともと改憲護憲に問題意識があって手にとったわけではなく、加藤陽子東大教授の『それでも、日本人は戦争を選んだ』(新潮文庫)に「長谷部先生は、この本のなかで、ルソーの「戦争及び戦争状態論」という論文に注目して、こういっています。戦争は国家と…

新装版『もの食う話』 (文春文庫)

新品で¥616ですよ。お値打ちですよ。鼻血出ますよ。 食に関する短編を収録した絶品アンソロジー。目次を開くとレストランにあるようなメニューの表紙を模したデザイン、「厨房から」に始まり「食前酒」「前菜」「主菜」「サラダ」「デザート」「食後酒」と…

原宏一『ヤッさん』(双葉文庫)

原宏一『ヤッさん』(双葉文庫)を読みました。なんで買ったのかはよく覚えていません。今月はスーザン・ストレンジ『カジノ資本主義』がなかなか進まなくて冊数が伸びていないので浮気です。速い人なら半日くらいで読めるボリュームです。私は遅いので3日ほ…

エレイン・シャノン著『クリミナル・イノベーション』ハーバーコリンズ・ジャパン

ノンフィクションです。凄本です。 映画『ボーダーライン 1・2』『悪の法則』『トラフィック』、小説『犬の力』(未読)なんかが好きな人は鼻血垂らしながら楽しめると思います。サイコパス天才ハッカーがその暗い生い立ちからどんなダークサイドスキルを身…

山口謡司 著『文豪たちの美味しいことば』

私の本選びは「読まないジャンルがいくつかある」くらいでとても無節操だと思います。読まないジャンルと言えば・・・官能小説、パズラー小説を始めとする本格ミステリ、ラノベ、幻冬舎、芸能人エッセイ、〇〇が8割言い切り自己啓発本、俺みたいに突き抜けて…

映画『クローバーフィールド』

ちょっと前に『クローバーフィールド』を観ました。想像の100倍良く出来た映画でした。 最近観たクリーチャーパニックものでクローバーフィールドとミストだったら・・・ミストの方が好きかな。 公正で実直、知性も決断力も有る「アメリカの良き父親」がこと…

『ヒットマンズ・ボディガード』『アーミー・オブ・ザ・デッド』『トゥモロー・ウォー』『ウィズアウト・リモース』

配信プラットフォーマーのオリジナル作品あれこれ。 『ヒットマンズ・ボディガード』(Netflix)・・・面白い!過去に殺し合ったボディーガードと殺し屋がバディを組んで友情物語にまで発展するクッサイ脚本を主演二人の演技と笑いでとことん観せてます。ク…

ジェイソン・レナルズ『エレベーター』早川書房

『ベルリンは晴れているか』で大ファンになった深緑野分氏が推薦ということで全くの前知識無しに購入して読んでみました。てっきりクライムノベルかハードボイルドかと思っていましたが(おそらく翻訳の青木千鶴氏が『用心棒』も担当していたからそのイメー…

映画『プロミシング・ヤングウーマン』

良かった!本当に観て良かった。 キャリー・マリガン主演『プロミシング・ヤングウーマン』。 客の9割が男性でしたが、エンドロールが終わり劇場が明るくなった時には、全員の魂が蒸発していく音が聞こえたようでした。 ストーリーは簡単に言うとピエール・…

アーノルド・J・トインビー 著『試練に立つ文明(全)』現代教養文庫

国際競技大会の一連の報道を見るにつけ、いよいよ日本は衰退国家だという実感は増すばかりです。ふと思い出して、久しぶりに中西輝政『なぜ国家は衰亡するのか(PHP新書)』を読み返してみました。 中西によれば国家なんて上がったり下がったりを繰り返すも…

『中小企業の人材開発』中原淳・保田江美 著

今朝は、なんで3千4百円も出してこれを買ったのか自分でも理由が分からない本を読んでいました。 『中小企業の人材開発』中原淳・保田江美 著、東京大学出版会 完全に学術研究書でした。 だけどもハウツー本という名を借りた自分語りを読まされるより、研究…

映画『ジェントルメン』

『ジェントルメン』を観ました。 端的に言ってコリン・ファレルが一番格好良くて好きでした。『スナッチ』のときもブラッド・ピットの役が一番好きでしたし、こういう「持っていく」役回りが好みなんでしょうね。 作品全体としては・・・うーん、1位 ロック…