さすがスティーブン・ブシェーミ。
監督作では敢えての「外しっぱなし」の妙技。
誰がなんと言おうと、僕の「好きな映画」である。
残念ながら日本未公開の本作、ひたすら役者が凄い。
『キラー・インサイド・ミー』とのギャップに戦慄するケイシー・アフレック。
ギャラに執着しないせいか、既に「枯れ」を演技の幅に組み込んできている リヴ・タイラー。
僕には『バッファロー’66』での愛おしい役柄が忘れられないケヴィン・コリガン。
ジョン・ウォーターズやスパイク・ジョーンズに起用されているメアリー・ケイ・プレイス。
そして、画面に出ているだけで抜群の安心感シーモア・カッセル。
映画人としてスティーブン・ブシェーミがいかに愛されているかが伝わってくる。