【監督】スティーヴン・ギャガン
【脚本】スティーヴン・ギャガン
【製作総指揮】
ジョージ・クルーニー
スティーブン・ソダーバーグ
【出演】 ジョージ・クルーニー
マット・デイモン
アマンダ・ピート
クリス・クーパー
ジェフリー・ライト
クリストファー・プラマー
ウィリアム・ハート
ボクがこの映画に食指を動かした最大のポイントは、製作スタッフが『トラフィック』のまんまということ。監督は『トラフィック』で脚本を勤めたスティーヴン・ギャガン。どうもこういう危険な香りのするテーマが好きなようですね。
ざっくりとした印象で言えば、『トラフィック』のような(言うなればソダーバーグ流の)凝った画の作りこみや演出をせず、ヒロイックな脚本をあえて排除した、非常に淡々とした映画です。
そこは賛否慮論意見の別れるところなんでしょね。ストーリー的に人間味や救いといったものはほとんどありません。つまり、映画的ではない。『ジャーヘッド』と似たところはあるかも。具体的に言えば、夜間照明で照らされた球場を微笑みながら眺めるベネチオのようなキャラはこの映画には出てきません。
たまんないでしょうね、映画観て「いい気分」になろうと思っている人は。
それでもボクはこの映画は好きです。
なにせアンサンブル・ドラマは大好きですから。
そして、キャスティングは地味に豪華。ウィリアム・ハートがよくまぁこんなところに・・・。最後まで、なんでジョージ・クルーニーが「助演男優賞」なのかは謎でしたが、ラストでその謎は解けます(笑)やっぱ諜報部員なんて泥臭い仕事なんですよね・・・。『スパイ・ゲーム』のレッドフォードとは大違いだ。
この映画観ると、省エネしたくなります。