【監督】アレクサンダー・ペイン
【原作】カウイ・ハート・ヘミングス『ファミリー・ツリー』
【脚本】アレクサンダー・ペイン 、ナット・ファクソン、ジム・ラッシュ
【出演】ジョージ・クルーニー:マット・キング
シェイリーン・ウッドリー:アレクサンドラ・キング
アマラ・ミラー:スコッティ・キング
ニック・クラウス:シド
奥さんも、奥さんの浮気相手も、その浮気相手の奥さんもエゴだらけ。主人公のジョージ・クルーニーもそれは同じ。
ただ彼は、夫や父、土地やルーツを引き継ぐ者としての責任や役割に真摯であろうとしたことで、その人生や家族、一族に調和をもたらしている。結果論かもしれないけども、その真っ当な生き方の分だけ救われたのではないか。
そうやって必死に抗わないといけないくらい人生は理不尽。
そして人間は愛おしい。
演出は大きく盛り上げることもなく、ロケーションの空気感とうまくマッチしてて好感度高し。
湿っぽい話にしたら随分とえげつない話をさらっと見せているのは役者陣(特にジェイリー・ウッドリーとニック・クラウス)の功績も大きいが、やっぱりアレクサンダー・ペインが上手いのでしょう。
好きだな、この監督。