ろぐの垂れ流し

LOVE定額の相手に着信拒否されたことあるか?!

『エル / ELLE』(2016年フランス)

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監督:  ポール・ヴァーホーヴェン
原作:  フィリップ・ディジャン『エル ELLE』(早川書房刊)
出演:  イザベル・ユペール    ミシェル・ルブラン
     ロラン・ラフィット    パトリック
     アンヌ・コンシニ     アンナ
     シャルル・ベルリング   リシャール
     ヴィルジニー・エフィラ  レベッカ

 

 鑑賞後、1週間は消化不良のままだった。
 というか、胃のあたりに異物感がずっと残ったような感覚。自分が食べたのが和食なのか中華なのかフレンチなのか、それとも棒杭なのかが判別しずらい、そんな気持ちがずっと続いた。私の苦手監督ポール・バーホーベンはいったい何を伝えたかったのかがわからなかったのだ。

イザベル・ユペールのハードボイルドサスペンス?
中高年セックス賛歌?
性倒錯者達のブラックコメディドラマ?

 時間が経って分かったことは、この映画は次から次へと現れる「うへ!気持ち悪っ!!」を素直に楽しめばいいホラー映画だったということ。2回目鑑賞はないだろうけど、ポール・バーホーベンらしい良い仕事だと思う。序盤で女優の演技と絵の質感の良さには惑わされて方向性を見失ってしまうかもしれない。でもサスペンス的な伏線を全部、変態ネタで収めてしまうところは、豪腕過ぎだが潔さは感じた。変態監督が技巧的に自分の変態性を映像化した、そんな印象。

 男性の皆さんは、「イザベル・ユペール、美熟女だしオッケー。ぜんぜん抱ける。」をどこまで保てるか、自分を試しながら鑑賞してみて欲しい。

『ウォールフラワー / THE PERKS OF BEING A WALLFLOWER』

『ウォールフラワー / THE PERKS OF BEING A WALLFLOWER』(2012)

監督:    スティーヴン・チョボスキー
製作総指揮: ジェームズ・パワーズ
       スティーヴン・チョボスキー
原作:    スティーヴン・チョボスキー
      『ウォールフラワー』(アーティストハウス刊/集英社文庫刊)
脚本:    スティーヴン・チョボスキー
出演:    ローガン・ラーマン  チャーリー
       エマ・ワトソン    サム
       エズラ・ミラー    パトリック

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 久しぶりにナイーブな感受性全開の青春映画を観た。

 主役のローガン・ラーマン、ヒロインのエマ・ワトソン、そして飛び抜けて良かったお兄ちゃん役のエズラ・ミラーの演技が瑞々しくて素晴らしい。なんせエズラ・ミラーは抜群に上手かった。

 主人公の精神的な不安定さの原因となった過去の記憶が蘇る下りで、後半にとんでもないネタをぶっ込んできてびっくりしましたけど、説明的過ぎず映画全体の印象を壊すことなく深みさえ与えているところなんかは非常に上手い作りだと思う。

 内向的な主人公が居場所を得て、友人を作り、恋をして、ABCのステップを踏んで成長していく典型的な青春映画。うじうじしている主人公が、文学や音楽のセンスに溢れていたり、キレるとめちゃくちゃケンカが強かったり、実際のところはモテモテだったりと若干スーパーマン的な設定だけど、自分も含めてリアルに冴えない人間に勇気を与える良い脚本だった。

 

 やっぱり人には「居場所」というのは本当に大事なんだな。

 

 

『女神の見えざる手』

女神の見えざる手

上映時間 132分、製作国 フランス/アメリカ
初公開年月 2017/10/20
監督: ジョン・マッデン
脚本: ジョナサン・ペレラ
出演:  ジェシカ・チャステイン       エリザベス・スローン
     マーク・ストロング         ロドルフォ・シュミット
     ググ・ンバータ=ロー        エズメ・マヌチャリアン
     アリソン・ピル           ジェーン・モロイ
     マイケル・スタールバーグ      パット・コナーズ

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 アマチュア映画評論家のウシダトモユキという方がやっている「無人島キネマ」というPodcastがとても出来が良くて聞いているのですが、その番組で本作を絶賛していたので気になって観てみた。そして何を隠そう僕はジェシカ・チャスティンが大好きだ。初見は「ゼロ・ダーク・サーティー」。ジェシカ演じる主人公マヤが、ビン・ラディン襲撃へ出発するシールズの隊員を「私のために殺してきて」と見送るシーンがある。彼女はそのとき、CIAという職業人として「殺せ」と言ったのか、友人である同僚を失った女性として言ったのか。この映画について言えば、彼女にその区別が無いところにおもしろさがあるのだと思う。物語の進行と主人公ジェシカの職業人としての成長に平行して進むプかロフェッショナリズムとアイデンティティの同一化。そうか、『ハート・ロッカー』でもそうだったけど、キャスリン・ビグロー監督は偏執と隣り合わせのプロフェッショナルを描きたいのだな。そんな配役にぴったりハマっていたジェシカ・チャスティンのクールな情熱と真摯さ、そして押さえ込まれた葛藤の演技に僕は一目惚れした。単純に顔が好みでもある。
 
 さて、今回鑑賞した『女神の見えざる手』。傑作である。素晴らしい。映画の基本構成はほぼジェシカ・チャスティンの一人芝居。漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のジョセフ・ジョースターばりに「おまえの次のセリフは ・・・」的な展開を次から次に重ねてくる脚本至上主義のサスペンス活劇。「え、どうなんの?どうなんの?」って物語が、後半にツーンと研ぎ澄まされて本作の(僕の考えるところの)テーマに収斂される構成は秀逸。少々の表現を変えて繰り返し使われる「ロビー活動は予見すること、敵の動きを予測し、対策を考える。勝者は敵の一歩先を読んで計画し、敵が切り札を使った後、自分の札を出す。」という台詞が主人公スローン(ジェシカ)の仕事の流儀を表しているのだが、脚本も徹底的にそれをなぞっていく。そう考えるといささか分かりやすくし過ぎた嫌いもあるが、それはこの素晴らしいエンターテイメント性に溢れた脚本の底にもう一本のテーマを仕込ませているからだろうと考えた。

 そのテーマとは…先鋭化した能力と人格ゆえの生きづらさとどう折り合いをつけるのかという事。彼女がアイデンティティを保つために犠牲にしなければいけないこと。それは家庭を持つ事であったり、友情を育む事であったり、心安らぐ日々を過ごす事であったりという事。スローンのマキャヴェリズムを地で行く仕事っぷりに、周囲の人間は彼女の優秀さを認めながらも戸惑い、時に傷付き、距離を取らずにはおれない。その事を彼女自身は自覚しながら、さらにロビイストとしての目的達成に傾倒していく。彼女の言う「勝つ為の能力」を行使することを自身の生き様に同一化していく。その様は果たして人並みの幸せを諦めた可哀想な女性の姿だろうか。それをそう感じさせない法案の内容と「メモ」の中身が秀逸なのだ。目的達成を目的化することなく、彼女は自己の信条をかたくなに守り、地位や報酬を潔く投げ打つ。全く違うジャンルの映画だが、『ダメージ』のラストを彷彿とさせるあの乾いた「達成感」がたまらない。

 『ゼロ・ダーク・サーティー』では、ジェシカ・チャスティンは全人格をもって職業に打ち込み、任務であるビン・ラディンの暗殺に成功したあと、喪失感とも言えないような微妙な表情を浮かべる。おそらくそこには自己の倫理とプロフェッショナリズムの間の葛藤があったのではないか。そして本作では生きることを勝つことと同義とすると腹を決めたある女性が自分なりの正義を貫くために、どこまでリスクを許容するかの葛藤の物語なのだ。そう、思い起こせば劇中で主人公の生い立ちはほとんど語られない。彼女がなぜそんな苛烈な人格になったかの説明はすっぱりと切り捨てられている。ラストを人情落ちにしなかったことも、観客の視点を散漫にさせないことに大きく貢献している。
さて、ロビイストの映画と言えばケビン・スペイシー主演の『ロビイストの陰謀』がある。とかくお金の話に目が行くが、私はあくまで、家族と仕事と男の話、自己実現とプロフェッショナリズムと信仰心の葛藤の物語と捉えている。フレームは『女神の見えざる手』と似ていながらほぼ真逆のメッセージになっているのが非常に興味深い。ケビン・スペイシーは「仕事の成功が全てではないよね、金じゃないよね」と刑務所の中から我々に伝えているようだった。

 そして『女神の見えざる手』において主人公は、「私、人に対する思いやりもないし利用することも厭わないソシオパスの一歩手前。だけど私をこの世に生かしてくれるせめてものお礼に、世直しに身を費やすわ。」と後ろ姿で訴えているような気がするのである。

先入観無しで観て欲しいお勧めミーハーアクション映画3本

僕が好きなアクション映画と言えば金字塔の『ダイ・ハード』、コンバットシューティングの演出が秀逸な『コラテラル』、役者も豪華だしいちいちマニアックな描写をする『RONIN』なんですが、ここでは「自分の好みで劇場に足は運ばなかったけれども、観てみたらめちゃんこ良かったやん!」な三本をご紹介します。

 

作品はこちら

 

三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
②カウボーイ & エイリアン
エンド・オブ・ホワイトハウス

 

 

 

三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
f:id:upaneguinho:20180424234212j:plainこれは楽しめました! 絵作りも役者も文句なし!! 設定もキャラが立っているし、導入部分のエピソードも人間味があってぐいぐい引き込まれます。 ミラ・ジョヴォヴィッチオーランド・ブルームが一歩引いて嬉々として嫌みな役をやっているのが素晴らしい。金かけたキャストと衣装とVFX。でも脚本とアクション演出の技あり感が素晴らしい「あー観ておいて良かった♡」な一本。

 

【カウボーイ & エイリアン】f:id:upaneguinho:20180424234156j:plain

「vs」じゃないところがせめてもの救いなくらいどうしようもなく萎えるタイトル。ところがこれ、僕にとってダニエル・クレイグのキャリアでドラゴン・タトゥーに次ぐくらい好きな作品。いや、冷静に考えてみてくださいよ、ダニさんとハリソン君とサム・ロックウェルとポール・ダニをこんなめちゃくちゃな設定の作品で一度に観られるなんて他にあります?! そして何より世界観が破綻していなくて、ダニさんのキャラ設定に奥行きまである凄い脚本。馬に乗って異星人の船を攻略するすげぇ面白い映画です。

 

エンド・オブ・ホワイトハウス

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嘘か本当かは知る由もないんですがホワイトハウスの内情やSPのことについてもの凄く良く描かれています。納得性高し。ジェラルド・バトラーの孤軍奮闘っぷりはもちろんジョン・マクレーン刑事には及びませんが、この作品ではマクレーン刑事の「独り言」に勝るとも劣らないモーガン・フリーマン演じる副大統領の合いの手が入ります。作品としてはホワイトハウス・ダウンローン・サバイバーよりも上を行っていると思う本作。良い勝負なのは『13時間 ベンガジの秘密の兵士 』ですかね(この作品はミーハーでもないので落選ですが、めちゃくちゃ面白いので是非観て欲しいです)。主役のジェラルド・バトラーを差し置いて大統領役のアーロン・エッカートがすげぇ良い!おんぶにだっこ感はヒーロー然たるところはないですけど、『インデペンデンス・デイ』の大統領ビル・プルマンに負けず劣らずの味を出していますよ!! アクション演出の工夫がいちいち楽しい作品です。

銃を使った格闘技という身体性の拡張~映画『ジョン・ウィック』

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ジョン・ウィック

監督: チャド・スタエルスキ
出演:
キアヌ・リーヴス        ジョン・ウィック
ミカエル・ニクヴィスト     ヴィゴ・タラソフ
アルフィー・アレン       ヨセフ・タラソフ
エイドリアンヌ・パリッキ    ミズ・パーキンス
ブリジット・モイナハン     ヘレン
ディーン・ウィンタース     アヴィ
イアン・マクシェーン      ウィンストン
ジョン・レグイザモ       オーレリオ
ウィレム・デフォー       マーカス

 

 久しぶりにガン・アクションで「凄い!」と思う映画を観ました。

 私の中でのガン・アクションシーンがダントツに素晴らしかったのは『コラテラル』でした。トム・クルーズ扮する殺し屋ヴィンセントのコンバット・シューティングの演出は素晴らしかった!
 腹を狙ってダブルタップ(二連射)。そして動きが止まったところで頭部への射撃。これを実に地味に演技をしているのです。決して二丁拳銃を横手に構えてダンスをしない。まぁ好きですけどね、ジョン・ウー節もwww

 『コラテラル』よりもかなり派手になっているし、「弾、当たる気せぇへんわぁ」的な進行ですが、『ジョン・ウィック』のガン・アクションは特筆すべき良さがあります。

 それは、「身体性の拡張」。

 ガン・アクションを描くときに、映画としてはまず銃器の絵面で見せます。例えば『ダイ・ハード』でそれまで誰も見たことがないグロックという拳銃を悪役に持たせて、もの凄く怖い印象を残しました。Vシネで世良公則が主演していた『クライム・ハンター』はそのダイ・ハードマクレーン刑事が使っているのと同じイタリア製のベレッタM92Fというオートマチック拳銃を使っているのですが、射撃シーンで薬莢を排出する拳銃上部の窓からの過剰な閃光は面白い演出でした。
 すみません、こういう話し出すと止まらなくなるもんで・・・。
 次に弾幕自動小銃の連射シーン。ぱっと思いついたのは『ヒート』でしょうか。そういえばある時期から発砲音のあとにわざとらしく薬莢が地面に当たる「コロンコロン」ていうSEが入るようになりましたね。
 弾幕とくれば着弾シーン。印象に残っているのは古いですけど『ガントレット』のバスが蜂の巣になるシーン。演出的にかっこういいなぁっていうのはやっぱり『マトリックス』の柱がぼっこぼっこ壊れるシーンですかね。
 そして、銃撃戦のリアルさを追求する映画。前述の『コラテラル』や『RONIN』はすごくよく描けている上に抑制が効いてて大好きです。

 ならば『ジョン・ウィック』の「身体性の拡張」ってなんだ?というお話なのですが、キアヌ扮するジョン・ウィックのガン・アクションが非常に格闘技的なのです。
本来、遠くの標的を破壊もしくは殺傷するための銃を、近接戦闘でまるでパンチやキックを繰り出すように扱うのです。

 この逆説的な演出。

 ジョン・ウィックがいろいろあって現役復帰(笑)するときに出した道具に、いわゆる拳銃と呼ばれる銃しかないのが不思議でした。小型で携行しやすいですが、装弾数に限りがあり、速射性、精度、破壊力に劣ります。
 ところが、戦闘シーンやウィリアム・デフォーとの描き分けで、ジョン・ウィックのキャラというか戦闘スタイルが明確になっていくんですよね。
 ジョン(キアヌ)は拳銃を使うストライカー(総合格闘技でいうところのパンチや蹴りなどの立ち技を中心に戦うスタイル。対して組みや関節技を中心にするスタイルをグラップリングと言う)なんですね。
 遮蔽物をはさんで敵と相対して撃ち合う、ちょっと顔出してバンバン! 打ち返されて引っ込んで弾倉交換(弾込め)なんていうのは一般的な描写ですが、ジョン・ウィックは敵と組み合いながらゼロ距離で発砲します!それも複数人相手に。
 映画『アウト・ロー』のトムさんの多人数相手の格闘技シーン(キーシ・ファイティング・メソッドという流派でバットマンでも採用されています)や、韓国版『オールド・ボーイ』の喧嘩シーン、あれを銃撃にしてると考えてみて下さい。むちゃくちゃでしょ?ww
 個人的な思い込みが強いかもしれませんけど、この映画のガン・アクションはそれくらい特異なもので、ものすごく良く出来ているなと思います。

 

 ジョン・ウィックもジャック・リーチャーも帰ってくるので愉しみですね。
 私は風俗トラブルでこの世を去ったもう一人のジャック(ジョージ・クルーニー『ラストターゲット』)が帰ってこないのが残念で仕方ないですけど。

iPhone7 Plusに機種変更したおかけで長年の悩みだったオートコンプリートの入力確定方法がやっと分かった話

はじめに

 長年iPhoneを使用してきてイライラしていたことが解消しましたので報告します。

 私を悩ませていたのは、例えばメールアドレスなどを入力する際に、最初の3文字ほどを入力すると入力カラムの直下に出てくる帯型の入力候補についてです。

これです。

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問題点(候補文字列を入力確定できない)

 これ、とても親切で便利な機能ですよね。アルファベットだけの文字数の多い入力をサポートしてくれるなんて素敵です。しかもiPhone上でメールアドレスを入 力するということは、ほぼ何かの手続きをやっている状況。買い物とか、ログインとか。時間的にあまりのんびりした状況ではないことも多いです。
 そんなときに「これでしょ、あなたが入力したいのは・・・」的にサっと候補を表示してくれる!

「おお!それやそれ!!」とばかりにその文字列表示部分をタップすると・・・あれ? 消えちゃう!!

 もう一回、最初の三文字くらいを入力するとやっぱり候補を表示してくれるので、今度はキーボードのエンターを押すと・・・やっぱり消えちゃう!?

 なんすか、これ! できの悪いアドベンチャーゲームのハマリパターン?? いかにも親切そうな素振りを見せておいて、結果裏切るその態度!!
 入力を確定できないと意味ないじゃないですか!


 ・・・ということを数年来続けてきて解決できず、すっかり諦めていました。手打ちする際にガイドラインが表示されているくらいにしか考えないようにしていました。頼ろうとすると、その時に限ってそいつは消えて、イライラするからです・・・。

 

そもそも何と呼ばれる機能なのか

 まず、これって何と呼ばれる機能なのか、それを調べてみました。なぜかというと、長年この悩みが解決しなかったのはこの機能の名称が特定できなかったために、有効な情報収集ができなかったからなのです。

 予測変換?でもなさそう。予測変換というのはキーボードの上部に横並びに表示されるもののようです。いろいろと検索キーワードを変えて調みましたが、いまいちしっくりくる情報が探せません。

 どれも「恥ずかしい単語を表示してしまう予測変換をリセットしたい!」という内容ばかりなのです。

 最終的に「iOS」「入力欄の下に出る」「候補」で下記のそれらしい記事がヒットしました。

www.appbank.net

 これを読んで分かったのは、この憎いあんちくしょうは「オートコンプリート」「自動入力」という機能だということです。そういえばどこかで聞いたことありますね・・・。


解決方法(オートコンプリートの入力確定方法)

 結論としては、解決方法は偶然に見つけました。オートコンプリートに表示された候補を確定させる方法は①と②の二つがありどちらが有効かというのはアプリもしくはWebサービスに依存するようです。①の方法で確定できない場合は②の方法で確定入力できました。

①オートコンプリートが表示されたらキーボードのエンターキーをタップする。
②オートコンプリートが表示されたらその文字列部分を長押しする。

・・・この②が盲点でした。

 ①の方法というのは直感的に採る方法なのでこれで確定出来る場合は良いのですが、前述の通り、エンターキーを押した瞬間にオートコンプリートの候補表示が消えてしまう場合があります。そうなると、もう一度入力し直してオートコンプリートを表示させその文字列をタップする方法を試してみるのですが、それでも消えてしまうので、その時点で諦めてしまっていました。


なぜ気付いたか

 実は先般、iPhone6からiPhone7 plusに機種変更しました。それで初めて3D Touchなるインターフェースに触れたんですが、いろいろと設定の変更やらなんやら でiPhone7 Plusをいじくり回している際に、何かと「強く押す」ということをすると何が起きるか遊んでいたんです。それでたまたま例のごとく憎いあんちくしょうのオートコンプリートが表示された時にグッと押してみました。すると、従順に相手に身を任せるうら若き乙女のように候補文字列が入力カラムに収まった ではありませんか!

 その瞬間の気持ちよさと言ったら!!

 但し、クリックのフィードバックがなかったので3D Touchが機能した訳では無さそう。従って結論として「長押し」が正解だったようです。
 これは、オートコンプリートがiPhone6以前の機種から実装されている機能なので当然と言えますが。

・・・しかし、タップで駄目なのに長押しで確定されるなんて。

 この操作方法についてWebを調べてみましたが、Q&Aもほとんど見当たりません。

 皆さん、問題なく使いこなせていたと言うことでしょうか?
 こんなに悩んでいるのが私だけだとしたら、ちょっと恥ずかしいですけどね。

 

お役立ちリンク

sbapp.net

 オートコンプリートはSafariの機能であって、自分の「連絡先」の情報を使っているということのようです。

weekly.ascii.jp

 懸念されるところもあるようですね。

 

「思っていたより想定外だな」_映画『シン・ゴジラ』

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 誰ですか、この映画を「EVAだ!」なんて言ってたの(笑)。サントラの印象が強かったのでしょうけど、私なりに言わせてもらうと災害人災戦争映画。これってエンターテイメントか?と思わせるくらいのギリギリ商業的なパッケージでした。そして実は音も画像も意識的に相当ローファイに作っていて、日本映画に対する最大限のオマージュを捧げていると感じます。この偏執とも言える愛や尊敬の念こそが庵野監督にあって、紀里谷監督には感じられないものだと思うんです。

とにかくこれは「ゴジラ」であり「日本映画」だ!
庵野監督は世界を視野に収めつつ、徹底的に「日本映画」として本作を作りきっています。
素晴らしい作品でした。


<ここからネタバレあり>


 今回のゴジラの造形について。
 まぁとにかく序盤に第二形態の頭部の真正面からのカットが入った時には、鼻の頭にバレーボールがぶつかった時のようなあのキーンとした衝撃が走りました。
 「は?」って(笑)。

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 その後しばし迷走するゴジラとともに、前知識無しで観に来た自分も迷走・・・。「え、このスクリーン、ゴジラだよね・・・」なんて。
 しかし、第二形態の造形は生物学的なリアルさをゴジラに与えるよりも別の仕掛けがあると思いました。何故かというと第四形態(完全体)のゴジラが想像以上に「生々しくない」からです。エラから血液(?)をドバーッ!と流し出すあのブヨブヨから成長した割にはなんとも生き物感がない完全体ゴジラ。リアルに作ろうと思えばいくらでもできるはずなのにどうにも爬虫類っぽさがない。

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 それにしても何だろう、この既視感は・・・。

 あ、大魔神っぽい?

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 表面のディテールのせいかなと思っていましたが、鑑賞後に振り返ると僕が完全体を大魔神に重ねてしまった理由は、ストーリー上で第四形態は「災害」であり「怒り」である以上に、自分のまいた種であることに思い至らず手をこまねいている愚かな人間への「裁き」を与える神としての性格を帯びているからだと自分なりに推察してみました。だから第二形態の言ってしまえばあのファニーな造形を序盤に晒して、「帰ってきた完全体」からは生き物感を削ってしまったのだと思います。大魔神の怒りで顔が変わってしまうプロセスのように。


 そして演出についてですが、この映画はゴジラを軸にした群像劇の構成を取っています。群像劇とはいえ劇中で台詞があるのは政治家と役人、対策本部の人たちだけ。避難する一般市民達には個人としては全くと言ってよいほどスポットライトは当たりません。それはもう潔いくらい「集団」としてしか描かない。冒頭の日常シーンでその後軸になるような一般市民役のキャストが配置されていて、そこから派生するようなありがちなストーリー展開は一切無し! 私にはここにも計算された演出があると思いました。

 それは「正常性バイアス」への警鐘です。
 ゴジラという非現実を現実世界への滑り込ませる時に庵野監督は集団の「正常性バイアス」を巧みに描いていました。
 正常性バイアスとは心理学用語で、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう認知の偏向性のことです。台風が来ていて避難勧告が出ていても「自分だけは大丈夫」と思い込もうとしたり、警報が鳴り響いていても「これは誤報だ」「どうせ訓練でしょう」と思い込もうとする人間の性質です。
 劇中の一般市民に「反応が鈍くない?」「え、もっと急いで逃げようよ!」と感じたとしたら、まさしくそれが「正常性バイアス」です。ゴジラに第二形態で多摩川、海老取川、呑川をモゾモゾ遡上させ絶妙に全身を写すカットを後ろ倒ししながら、庵野監督は「正常性バイアスが働いた集団」を見事に描いていました。鑑賞者の我々に対して個人のドラマに感情移入するよりも、「集団」が災害時にどのような動きをするのかを俯瞰的に見せる狙いなんだろうと思います。要するに「人間というのはまず思考停止しちゃって足が動かなくなる生き物。そのせいで逃げ遅れるとこんなに怖いことになるんだよ。」というメッセージだと捉えているんです。
 
 もうひとつ庵野監督の演出手腕に脱帽したところはラスト近く、ヤシオリ作戦の最終局面です。実はかなりの長い時間空爆までのカウントダウンをしないのです。これは相当にアンチハリウッド的。言わばかなり美味しいところをわざわざ捨てているといってもいい演出。だけど僕にはそれがもの凄く心地よかった。とてもいい意味であのクライマックスシーンでは「時間が止まっていた」のです。作戦現場の人間が、もう空爆のことは忘れて、とにかく目の前のことに没入しまくっているという生き様を感じました。「俺らは何としてもゴジラを止めてやる! それを後ろから空爆するならやってみろ。 こちとらゴジラと対峙してんだ、そんなこと気にしてられっかぁ!!」みたいな。それをね、ホッと一段落したときに「あれ?」って思い出させるんです。「あ、間に合った・・・良かった。時計見るのも忘れてた。」それはもうほとんど疑似体験ですよね。ものすごく素敵な映画体験が出来たと思っています。

 

 あとはネタ的な感想をいくつか。

 

 初代ゴジラではゴジラを倒すキーアイテム「オキシジェン・デストロイヤー」の開発者、芹沢博士は作品中に登場していますが、今作では牧教授はこの大騒ぎの発端であるばかりか、人助けともなんともつかない謎やら資料やらをたくさん残して失踪・・・。ゴジラ対策のために牧教授の思考をなぞっていくところなんかは押井監督の「機動警察パトレイバー the Movie」を彷彿させます

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 本作は登場人物は多く、台詞のテンポも速く密度も濃い。だから長谷川博己竹野内豊の関係性はあの押さえたトーンで終わらせています。師弟関係の追いつけ追い越せ、「もうオレに教えることはない」みたいなサイドストーリーを盛り込みたくなるところですが、そこはあっさり描くことで成功していると思います。残念なのは石原さとみが鼻についてとにかく邪魔でした・・・。それほど英語の話せる女優が必要だったのか疑問が残ります。大人の事情もあるのでしょうけども。僕の友人の銀塩カメラ女子は「あの役は松雪泰子にやってもらいたかった。」と言っていました。いいかも。そしたら市川実日子との面白い掛け合いもできたかもしれませんね。

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 ヤシオリ作戦ではエネルギー使いまくってへろへろになったゴジラの動きを封じるために東京駅周辺の高層ビルを倒壊させますが、なぜか一発目に巡航ミサイルを撃つんですよね。最初意味が分からなかったんですが、あれは倒壊させる方向を規定し、勢いをつけるための最初の一突きだったのか!ということが分かって劇場で膝を叩きました。その後はドミノ倒し的にビルの根元が爆発されていっていました。爆薬設置の自衛隊員に敬礼!

 涙ぐましい活躍をした特殊建機隊。だけど血液凝固薬は・・・あれ、全部口からこぼれるでしょう?(笑)経口注入でどうやって血液にはたらきかけるのかも不思議。解説記事を探してみます。

 「EVAファンにおもねりすぎ」なんて評価もありますけど、劇中の曲では「Organizational Formation」(いわゆるヤシマ作戦会議のテーマ、EVAで言うところの「Spending Time In Preparation」)よりも「Battle In Outer Space March(宇宙大戦争のテーマ)」のほうがテンション上がりましたなぁ~。だけど僕も、使っている楽曲は幅広いオマージュであることは分かりながらも、伊福部昭さんという偉大な音楽家がいたということを今回の「シン・ゴジラ」鑑賞を契機に学びました。有り難うございます、庵野監督!

Shin Gojira OST - Organizational Formation

 


19. Battle in Outer Space Theme/Yashiori Strategy (Shin Godzilla Soundtrack OST)

 そしてやっぱり最高のシーンは「(特殊建機)第1小隊壊滅しました!」からの「無人在来線爆弾、全車投入!」」。後続車両に押され突き上げられるようにゴジラに登っていき最後は爆発しちゃう在来線クン達の引き絵!!ここで僕、声出して泣いちゃいました!!特殊建機第一小隊の仇討ちだ!!!!

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 最後にこの映画を撮った庵野監督の心情について想像してみます。
 根回しと調整、政治も映画製作も同じようなことに悩まされるんだなんてことを感じていたのではないでしょうか。『シン・ゴジラ』を観ながら庵野監督があっちにもこっちにも行き過ぎないように歯を食いしばって作品をバランスさせようとしている努力がひしひしと伝わってきました。作品を日本万歳で単純に終わらせられないし、自衛隊賛歌にさえしてはいけないご時世。
 突き詰めると、純粋な気持ちで戦争ごっこを楽しめなくなった「脱少年の悲哀」のようなものを感じます。

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 大好きな映画が、また増えました。

 

ゴジラ

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シン・ゴジラ音楽集

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